W.A.モーツァルト:オペラ「魔笛」Die Zauberflote KV.620 アリア集  アレンジ:三戸久史

 

 オペラ「魔笛」は作曲者の晩年ヴィーンで作曲されたジングシュピール(音楽劇)の傑作である。今回この作品を演奏するに当たり、有名なアリアから5曲抜粋して無伴奏クラリネット用に編纂した。
今回はタミーノ(TAMINO王子)、パミーナ(PAMINA夜の女王の娘)、パパゲーノ(PAPAGENO女王御用の鳥刺)、モノスタトス(MONOSTATOS ザラストロの奴隷) が登場する音楽を選んだが、歌手の声をクラリネットに置き換える作業となり、当然ながら演奏においては人間の声(感情)を大事にした。 総譜(スコア)からは歌手のソロ・パートと伴奏パート(弦楽&管楽器、Pfeift→パンパイプ、グロッケンシュピール)を繋いで楽譜を作成したが、思ったよりも自然な音楽の流れを出すことが出来たのは収穫であった。 なお、今回は第二幕で歌われる有名な 夜の女王(KONIGINDER NACHT)のアリアを割愛したが、次回はトライしてみたい。

 

台本:ヨハン・エマヌエル・シカネーダー(Johann Emanuel Schickaneder1751-1803)
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791)
初演:1791年9月30日 ヴィーン、ヴィーデン劇場(Theater auf der Wieden)
指揮:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

PAPAGENO(鳥刺)の絵はがき。 ヴィーンにて購入したものです。