バセットホルンはモーツァルト(W.A.Mozart 1756-1791)がこよなく愛した楽器です。
歴史的にはオーストリアのマイヤーホーファー兄弟により、1770年頃に発明されました。

モーツァルトからクラリネット協奏曲KV.622、クラリネット五重奏曲KV.581を献呈された
A.シュタードラー(1753-1812)はバセットホルンの名手でもありました。
特にモーツァルト晩年の作品であるレクイエムKV.626でのバセットホルンの
響きは神秘的であり、光と陰を感じさせるこの楽器の響きをこれ程までに
美しく描き出した例は、今後も決して生まれないでしょう。
ウィーンの宮廷付楽器職人だったT.ロッツ作のモデル。 復元楽器(Copy model)。