三戸久史 (Hisashi Mito)
大阪音楽大学音楽学部器楽科卒業。
クラリネットを朝比奈千足、宮本淳一朗の各氏に師事。
数多くのオーケストラやアンサンブルで活動の後、92年オランダに留学。
デン・ハーグ王立音楽院にて古典クラリネットをエリック・ホープリッヒ氏に師事し、94年に古典クラリネットのディプロマを得て卒業。その後アムステルダム・スウェーリンク音楽院にて、モダンクラリネットをピート・ホーニング氏(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)に師事し、96年にディプロマを得て卒業。
古楽器奏者として、クローナハ古楽フェスティバル(独)等に出演し好評を得る。95年、アムステルダムUIT MARKTに出演。パリ・シャンゼリゼ管楽合奏団、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ、福岡古楽祭、オーケストラ・シンポシオン、
テレマン室内オーケストラ、Clarimonia、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン等に参加し好評を得ている。
2005年7月、国際クラリネットフェストTAMA東京に出演し好評を得る。 同年8月、ザ・フェニックスホールで開催したフェニックス・エヴォリューション・シリーズ《三戸久史古典クラリネット・ファンタジー》では大好評を博した。
2004年、初CD『古典クラリネットによるロマン派作品集』(オランダ・ユトレヒト、マリア・ミノーレ教会にてレコーディング)を発表。古典クラリネットとハープ、フォルテピアノによるCDは世界的にも珍しく、国内外から大きな注目を集めた。シャルモー、バロック・クラリネット、古典クラリネットからロマン派時代の歴史的楽器の演奏、研究を続けている。2008年、日本テレマン協会のクラシカル楽器によるベートーヴェン交響曲チクルス(本邦初)&CD録音に参加。現在、ソロや室内楽での活動の他、古楽器に関する研究紀要を多数発表し、楽器博物館などでのレクチャー・コンサートを行う。又現代クラリネットを用いて後進の指導にも情熱を注いでいる。
大阪府出身。一般社団法人 日本クラリネット協会理事。